貯蓄

仕事は「壮大な暇つぶし」。資産は「心の借金」。僕が“今”を全力で楽しむためのお金の哲学

2025年7月26日

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「老後のために、しっかり資産形成をしましょう」

いつからだろうか。僕たちは、まだ見ぬ未来の不安に備えるため、「今」を切り詰めて生きることが「正しいこと」だと考えるようになった。もちろん、備えは大切だ。僕も最低限の準備はしている。

でも、その「正しさ」に縛られて、人生で一度しかない「今」という時間を、ただの未来への捧げものにしてはいないだろうか?

今日は、僕が普段から抱いている少し過激かもしれない価値観と、それに基づいた「お金との向き合い方」について、正直に語ってみたいと思う。

もしあなたが、「他人の評価」や「世間の常識」に少しだけ息苦しさを感じているなら、この記事が何かを考えるきっかけになるかもしれない。

結論:仕事は「壮大な暇つぶし」であり、過度な貯蓄は「心の借金」だ

いきなり過激な言葉を並べてしまった。だが、これは僕が心から信じていることだ。

僕にとって、労働は「壮大な暇つぶし」以上のものではない。もちろん、社会に貢献し、誰かの役に立つことへの喜びはある。しかし、人生のすべてを捧げるほどの神聖なものだとはどうしても思えないのだ。

なぜなら、僕の人生の主役は、会社や組織ではなく、他の誰でもない「自分」だからだ。

この感覚は、僕が大切にしているいくつかの価値観に根差している。

  1. 自由と自律:誰かに強制されるのではなく、自分で選び、自分の責任で生きたい。経済的・精神的に誰にも依存しない状態こそが、僕の理想だ。
  2. 納得感:他人の期待に応えるためではなく、「自分がそれに意味を感じられるか」で行動したい。意味を見いだせない同調圧力には、強い違和感を覚える。
  3. 構造的倫理観:「正しい行い」は、その人の意志の強さだけで決まるものではない。経済的な自由や、判断を下すための知識といった「条件」が整って初めて、人は倫理的でいられる。だからこそ僕は、いつでも組織から離れられる「逃げ道」を確保しておくことが、結果的に自分を誠実に保つと信じている。

こうした価値観のもとでは、仕事は人生そのものではなく、あくまで「自分らしく生きるための手段」となる。

そして、この考え方はお金との向き合い方にも直結する。

未来のために「今」を過度に犠牲にする貯蓄は、未来の自分に現在の自分が負っている「心の借金」のようなものだ。未来の自分が本当にそれを望んでいるかもわからないのに、現在の自分が一方的に我慢を強いられる。

だから僕は、「正しいこと」よりも「楽しいこと」を優先し、今しかできない経験にこそ、積極的にお金を投資することに決めている。

若い頃の1万円と、老後の1万円の価値は同じじゃない

「必要なもの」と「欲しいもの」があったら、どちらを買うべきか。

多くの自己啓発書は「必要なものを買え」と説くだろう。しかし僕は、迷わず「欲しいもの」を買うことを推奨したい。特に、それが心を揺さぶる「経験」であるならば。

なぜなら、同じ経験をしても、20代・30代で感じる感動と、60代・70代で感じる感動は、まったく質が違うからだ。

初めての海外旅行で見る景色、満員の会場で浴びるライブの音、仲間と笑い転げた夜。そうした鮮烈な体験は、若く、感性がみずみずしい時期だからこそ、より深く魂に刻まれる。そして、その記憶は一生モノの資産となって、これからの人生を豊かに彩ってくれる。

老後の資金が不安だって?

僕も、企業型確定拠出年金や高配当株への投資は続けている。でも、それはあくまで「お守り」のようなものだ。統計を見れば、ほとんどの人は老後資金を使い切れないまま死んでいくという事実もある。案外、年を取るとお金のかからない生活になるのかもしれない。

ならば、エネルギーと感受性にあふれた「今」、この瞬間にしか得られない感動に投資する方が、よほど合理的ではないだろうか。

だから僕は、過去のつみたてNISAは「子どもの教育資金」という明確な目的のために確保し、それ以外の配当収入などは、すべて「今を楽しむ」ために使い倒すことに決めている。

自分を最高に満たすためのお金の使い方【実践編】

では、具体的に何にお金を使っているのか。それは、突き詰めれば「自分を最高に満たし、好きでいられる状態を維持するため」の投資だ。

1. 人間の三大欲求を最高品質で満たす

僕たちは、まず動物だ。だから、根源的な欲求が満たされていなければ、幸福など感じられるはずがない。

  • 食欲:ただ空腹を満たすのではなく、「うまい!」と心の底から思えるものを食べる。
  • 睡眠欲:パフォーマンスの源泉。毎日8時間の睡眠は絶対に確保する。
  • 本能的な欲求:これも人間にとって自然なこと。見て見ぬふりをするのではなく、自分にとって最適な形で満たし、心身のバランスを整える。

2. 健康を維持する

過去に「群発頭痛」という、とてつもない痛みを経験したことがある。その時、僕は悟った。「どんな富や名声も、健康の前には無価値だ」と。

だから、健康への投資は一切惜しまない。

  • ジムでのトレーニング
  • スーパー銭湯やサウナでの心身の解放
  • 整体やマッサージでのメンテナンス
  • 質の良い食事やサプリメント

これらは消費ではなく、最高の人生を歩むための「投資」そのものだ。

3. 自分を好きでいるための自己投資

「自分なんて…」と卑下しながら生きる人生は、あまりにもったいない。自分を好きでいられる状態を維持するために、僕は外見にも気を配る。

  • 清潔感のある服装を心がける
  • 定期的に美容室や眉毛サロンに通う

「男がそんなこと」と思う人もいるかもしれない。だが、外見が整うと、自然と自信が湧いてくる。それは、他人にどう見られるかではなく、自分が自分をどう思うか、という問題なのだ。

4. 学びを止めない

現状に満足せず、常に新しい知識やスキルを求める。MBAや中小企業診断士の勉強をしているのも、その一環だ。学びは、僕に新しい視点と、いざとなれば今の場所から飛び立てるという「翼」を与えてくれる。

「いつか死ぬ」という事実が、人生を輝かせる

僕たちの人生には、必ず終わりが来る。

この当たり前の事実を、僕たちは普段忘れがちだ。しかし、この「死」を意識することこそが、「今」を輝かせる最強のスパイスになる。

転職で心身ともにボロボロになった時期、僕は経済的自立の重要性を痛感した。お金がないことで選択肢が狭まり、精神的に追い詰められる構造を身をもって知った。

だからこそ、僕は学び、働き、投資をする。それは、未来の不安のためというより、「今、この瞬間」を誰にも縛られずに、自分の意思で生きるためだ。

最近、ミッドライフクライシスという言葉をよく聞く。人生の折り返し地点で「自分の人生、このままでいいのか?」と悩む時期。その対策は、ただ一つ。「行動すること」だ。

先の予定をどんどん入れてしまう。旅行でも、ライブでも、資格試験の申し込みでもいい。行動の予定でスケジュールを埋めてしまえば、悩む物理的な時間がなくなる。そして、行動する中で得られる達成感や幸福感が、自然と心を前向きにしてくれる。

最後に:あなたの人生のコンパスは、どこを指しているか?

僕がこの記事を通して、僕の価値観の根底にあるのは、たった一つの問いだ。

「自分は、誰にも縛られずに、何をして生きていたいのか?」

この問いに、誠実に向き合い続けること。それが僕の人生のコンパスになっている。

あなたのコンパスは、今どこを指しているだろうか?

もしそれが「世間の常識」や「他人の期待」という磁場に引かれているなら、一度立ち止まって、自分の心の声に耳を澄ませてみてほしい。

変化を恐れず、自分だけの波乱万丈な人生を、心から楽しもう。 他人の評価なんてどうでもいい。自分が納得できる生き方こそが、最高の人生なのだから。

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