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【人生長すぎ問題】人生100年時代の働き方とお金の話

2021年10月17日

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人生100年時代やで?ヤバくない?
まだ折り返し地点にもたどり着いてないんやで。
もうそろそろワシ隠居したいわ。

長寿大国ニッポンに生まれた以上この問題からは目を背けることはできません。

長寿は単純に寿命が延びて、楽しい人生を長く楽しめる面もありますが、大きなリスクになって降りかかってくることもあります。

また、終身雇用や年功序列などの制度が廃止されようとしている今、従来の働き方やライフプランが通用しなくなってきていると理解していかなければなりません。

そこで今回は、人生100年時代の働き方とお金の現実についてお伝えします。

人生100年時代とは?

「人生100年時代」とは、『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』の著者であるリンダ・グラットン教授が提言した言葉です。

同書では「寿命が100歳前後まで伸びていくにあたって、従来とは異なるライフプランを立てていくことの必要性を説いています。

つまり、個人の人生設計といった狭義にとどまらず、国際的な課題として初めて社会に訴えかけたのです。

実際に日本でも、2017年9月に日本政府によって「人生100年時代構想会議」が開催されています。

長生きが「教育や労働、子育て、介護」などさまざまな問題を引き起こすため、社会的に検討していく動きが出てきています。

マルチステージの生き方

昭和までのライフプランでは、「教育→仕事→引退」といった3つのステージを基本としていました。

学生時代までは学び、新卒一括採用で会社に入社して、フルタイムで働き続け、定年を迎えると老後生活を送るようになるというものです。

ただ、長生きしすぎると、老後生活のお金の問題が出てきます。

老後2000万円問題もこれを契機としたものですが、老後もずっと労働し続けるのは現実的ではありません。

『LIFE SHIFT』では、ただ単純に長い年数働き続けるのではなく、ステージを適切に切り替えながら柔軟に自分らしく生きていくマルチステージの生き方を提唱しています。

例えば、副業を経験してみることによって新しいスキルを獲得したり、社会人を経験しながら大学で学び直したりなど、人生においてさまざまなステージを行き来する生き方を指しています。

今後は一つの会社で勤め上げ、定年を迎える人生は過去のものとなるでしょう。

有形資産だけでなく、無形資産への投資が重要

『LIFE SHIFT』では、有形資産だけでなく、無形資産への投資が重要と述べられています。

有形資産とは明確に金銭的資産のことで、簡単に数値化できるものを言います。

無形資産はマルチステージを生き抜くための高度なスキル・知識・人脈・肉体および精神の健康といったものです。

今後の人生では、簡単に数値化できない「無形資産」にフォーカスを当てていく必要があります。

無形資産の形成は金銭的資産の形成を助けてくれることから、有形資産にも好影響があります。

つまり、お金だけではなく、スキルや人脈、健康を維持していかなければ、人生100年時代を上手に生き抜いていくことはできません。

人生100年時代における働き方

これからの働き方を考えていくうえで、想定しておくべき3つの変化を解説します。

キャリアチェンジは当たり前

人生において、複数回転職をすることは普通になります。

転職市場では、おおむね40歳を超えると転職が難しいと言われますが、今後は60歳で転職するという話も普通になってくるかもしれません。

産業や組織が加速度的に短命化しているため、スキルの賞味期限も短くなっています。

ずっと1つの仕事を続けるのはリスクがあるため、さまざまな職種を経験してスキルを獲得していかなければなりません。

まさに終身雇用の終焉を指したものです。

定年の概念がなくなる

昭和の時代は、60歳で定年し、その後は年金生活ができましたが、そんな時代は過去のものとなりました。

今後は定年が引き上げられ、将来的には70~80歳になるとされています。

80歳まで働き続けることを想定すると、今までの前提から仕事をする期間が20年間伸びることになります。

当然ながら年功序列が終わった世界なので、スキルがないと低賃金で貧しい老後生活を送ることになるでしょう。

会社があなたの人生を守ってくれる時代は終わったのです。

パラレルキャリアが当然の時代が来る

今後は複数のキャリアを並行して経験していかなければなりません。

つまりは副業を経験しながら、キャリアを積み上げていく必要があるということです。

会社の寿命が短命化し、定年まで勤められる長寿企業は稀になってくるでしょう。

そして、会社が各個人のキャリアを形成してくれる時代は終わったため、個人が責任をもってキャリアを築いていく必要があります。

複数のキャリアを経験することで、収入を得ることだけを目的とせず、スキルアップや人脈の形成など、キャリアの糧となる資源を獲得するには重要なエッセンスとなるでしょう。

愛社精神などという言葉は死語となる日も近いでしょう。

人生100年時代のお金の事情

寿命が延びれば、当然老後生活で必要な資金も増えます。

老後2000万円問題も記憶に新しいですが、年金制度も今後さらに厳しいものになるでしょう。

年金をあてにすることなく、将来に備えて「稼ぐ力」を最大化させなければなりません。

つまり、堅実な投資や副業をしながら、少しずつ資産を増やしていく必要があります。

その資金を確保するためにも、適切なスキルを獲得して、高い報酬を得ていかなければ、満足な老後生活を送ることは不可能でしょう。

社会人でも学び続ける必要がある

社会人でも資格の勉強をしている人も多いと思いますが、人生100年時代では社会人が新たな知識やスキルを学ぶために大学や大学院で学び直すケースも増えてくるとされています。

先述した通り、転職や副業が当たり前になると、常に我々は自身の市場価値を意識していく必要があるからです。

市場価値が低い人間がどういう末路を辿るのかは想像に難くないでしょう。

つまり、会社にしがみつくような人材は簡単に切り捨てられるということです。

また、テクノロジーの進化によって、求められるスキルや知識はどんどん変わってきます

市場価値を維持し、高めていくためには、社会人になっても学ぶことは必須です。

今ではプログラミングスクールなどで明確なスキルが獲得できる時代になりました。

また、オンラインで研修を受けることが前提となった時代なので、「学び続ける人」と「学ばない人」の格差はどんどん大きくなっていきます

プログラミングスクールを補助金をもらいながら利用する方法を次の記事でまとめていますので、ぜひこちらもご覧ください。

まとめ

長生きできるといっても、単純に喜べないですよね。

しかし、今後は働き方や価値観が多様化する中で、自分らしいキャリア形成もしやすい環境になりつつあります。

この変化をチャンスととらえ、激動の時代を生き抜いていかなれば、満足な人生を送ることはできないでしょう。

今すぐにでもできることはあるハズです。

あなたの人生をより良くするための記事を用意していますので、ぜひ他の記事も参考にしてみて下さい。

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