敷金返還で一番重要なのは、しっかりとこちらの意思を先方に伝える事になります。
しかし、「直接面と向かって伝えるのが苦手な方」や「どうやって伝えたらいいのか分からない方」も多いのではないでしょうか?
本記事では、『敷金を返金してもらう方法』を公開します。
ちなみに、事後にトラブルにならないためにも、敷金返還請求する場合、証拠が残る形での内容証明郵便での送付をおススメします。
内容証明郵便テンプレート
相手方住所
相手方会社名
相手方役職 ○○○○ 殿通知書
私は、平成○年○月○日から貴社賃貸物件の(住所)(物件名)(部屋番)を賃貸し、平成○年○月○日に退去いたしました。
退居後敷金○○○○円は当然返還されるものと考えておりましたが、先日貴社から精算書が届き、退居後のクリーニング費用として○○○円を敷金から相殺するとのことでした。
私はこの費用を私の負担として敷金から相殺することに同意しません。つきましては、令和○○年○月○日までに退居後敷金○○○○円をご入金下さるようお願いいたします。本期限内にお支払いなき場合には、誠に残念ながら、法的手段をとらざるを得なくなりますことを申し添えます。
なお、本書面と入れ違いにてご入金頂いた場合にはご容赦頂きますようお願い申し上げます。
記
入金先口座:○○銀行○○支店普通預金(口座番号)(口座名義)
令和○○年○月○日
住所
氏名 印
このような形で、通知日、貸主名・住所(不動産会社名・住所)、通知人名・住所、賃貸借内容等を記入していきます。
実際の内容証明郵便の送り方
こちらのサイトからインターネットを通じて、内容証明郵便を24時間発送できるサービスを利用すると便利です。
Wordファイルで作成した内容証明文書をインターネット上にアップロードしていただければ、当社の完全自動化された機械で、印刷・照合・封入封かんし、内容証明郵便として発送されます。
まとめ(注意点)
本日は内容証明郵便のテンプレート記入例をご説明しました。
専門家に内容証明郵便作成を依頼すると、多少のお金は掛かってしまいますが、ご自身で作成できるのであれば費用的にもお得です。
敷金返還請求の中でもとりわけ「現状回復」に関するトラブルについては、個別の契約内容と個別の請求内容と実際の状況に合わせた内容証明文書の作成が必要となります。
出来るだけ多くの方の事例に対応というと聞こえは良いのですが、悪い言い方をすると「内容が薄くなってしまっている」ということです。
敷金返還の可能性をあげるためには内容の濃い書面を作成した方がよいのは間違いないでしょう。
内容証明できっちりと法的に筋の通った文書で敷金返還請求を行うことで、もし、裁判になった場合は、家主側に不利であることを十分理解している、管理会社やオーナーは、内容証明文書に従って、敷金返還に応じるケースが多くあります。
必ずしも、全てが内容証明だけで解決できる訳ではありませんが、まずは交渉の最初の1手として送ってみるのも有効だと思います。