株式投資のコツは市場から退場しないことが重要なんや。
多くの個人投資家は撤退するといわれる世界で、生き残る戦略を考えんといかん。
投資をする目的は人それぞれですが、誰もが損をしたくありませんよね。
誰もが利益を得たいと思っているのに、多くの投資家が株式市場から姿を消しています。
考えなしに投資をしようと思う人は居ないでしょう。
ある程度の勝算があってこそ挑んでいるはず。
それなのに、多くの個人投資家が株式市場から撤退しているのです。
今回は株式市場から退場してしまう理由と、退場しない方法について解説していきます。
多くの個人投資家が退場する理由
3人に1人が撤退している
「証券投資に関する全国調査 平成30年度調査報告書(個人調査)」の結果を見てみると、下の図のようになっています。
そもそも、投資をしている人の割合自体が少数ですが、その中でも6.7%の投資家が市場から撤退していることが分かります。
つまり、投資経験者の中で3人に1人が市場から撤退しているのです。
撤退した理由
具体的にどういう理由で撤退したのか同調査の結果から見ていきましょう。
約半数が「損をした」「資金がなくなった」ことで、市場から撤退しています。
また、「金融資産保有額が目標達成し運用不要」が2.6%というのも興味深いですね。
暴落のタイミング
株式市場では、おおむね10年に1度のペースで暴落が起きています。
この図は約200年前の1801年に当時の1ドルを株式、債券、金、現金にそれぞれ投資をしたら、200年後にいくらになっているかというグラフです。
その中でも、株式は1ドルが60万ドルになっています。60万倍という信じられない利益になっていますが、グラフがジグザグしているのが分かります。
投資をしている限り、ほぼ必ずと言っていいほど暴落のタイミングに遭遇します。
直近でもコロナショックがありましたが、その際も株価が半値以下になった銘柄も多いでしょう。
こうした暴落で含み損を抱えて、「投資なんてしなければよかった」と投資をやめてしまう人も多いでしょう。
株式市場から退場しないための生き残り戦略
退場しないためには、次にあげるポイントを意識しながら投資することが重要です。
- 余剰資金で投資をする
- 投資目的を明確にする
- 幅広い銘柄に分散投資する
- 積み立て投資をする
- 値動きに慣れる
次にこれらの内容を解説していきます。
株式投資で退場しないための5つのポイント
余剰資金で投資をする
全財産を株式市場に突っ込んでいる人は、暴落のタイミングで必ず後悔するでしょう。
先ほども述べた通り、株式市場では必ず暴落が発生します。
結婚や出産、教育資金が必要なタイミングで暴落が発生し、資金不足となってしまい、やむを得ず退場することもあるでしょう。
当たり前の話ですが、余剰資金(=もし無くなっても生活に影響がないお金)で投資をしてください。
最初は少額からの投資でも良いでしょう。
最悪無くなっても生活に支障がないと思える金額で投資を行うべきです。
少額投資については他の記事でもまとめていますので、こちらもご覧ください。
投資目的を明確にする
そもそも、あなたは何のために投資をしていますか?
例えば、老後資金確保、教育資金のため、配当金収入でお小遣いを増やしたいなど、さまざまな理由があると思います。
老後資金確保を目的としているのであれば、目先の株価の下落は関係があるでしょうか?
確かに一時的に含み損を抱えてしまうでしょうが、現金化するのはもっと先の話のはずです。
現金化するタイミングで利益が確保されていれば良いはずです。
投資目的を見失ってはいけません。
何のために投資をしているのかを、再認識すべきなのです。
幅広い銘柄に分散投資する
投資の世界には「卵を一つのカゴに盛るな」という格言があります。
これは株を卵に例えて、1銘柄に資金を集中すると、値下がりに見舞われた時、損失が大きくなるという教訓です。
つまり、分散投資しておけばリスクが少なくなるという先人の教えなのです。
分散投資は、投資する銘柄を分散させることで、リスクを低減させる投資手法を言います。
単一の個別株への投資は非常にリスクが高いと言えます。
複数の銘柄に投資することで、暴落時のダメージを減らすことができます。
また、全世界株式や全米株式のようなインデックス投資もオススメです。
個人ではこれだけ幅広い銘柄に投資することが困難なため、便利な商品を活用していきましょう。
積み立て投資をする
投資をするタイミングを計ることは非常に難しいです。
コロナショックのような暴落のタイミングで株を買って、値上がりしたタイミングで売るのが理想的ですが、そんなことができる人はほとんどいません。
なぜなら、多くの個人投資家は株価が上がったタイミングで投資を始めようとするからです。
だから、投資を始めたことを後悔して撤退しているのです。
金融庁も勧めている「積立投資」は、あらかじめ決まった金額を続けて投資することで、リスクコントロールがしやすくなります。
値動きに慣れる
暴落や暴騰のタイミングで、あなたは正しい行動をとれますか?
日本でもバブル崩壊がありましたが、本来値上がりし続ける不動産など存在しないはずです。
冷静に考えれば、きわめて危うい状況であることは明白ですが、人間はいつも正しい判断ができるとは限りません。
目先の値動きに惑わされて、株を売ってしまったり、暴騰したタイミングで購入してしまうことは少なくありません。
そのため、値動きに慣れることが大事なのです。
日々の値動きに気持ちを左右されずに、長期的な目線で投資に挑んでください。
一番投資成績が良かった投資家は「亡くなった人」というデータもあるようです。
売買を繰り返すよりも、何もしない方が投資成績が良くなるということなのです。
まとめ
退場しないためには、これら5つのポイントを踏まえて投資をしてください。
- 余剰資金で投資をする
- 投資目的を明確にする
- 幅広い銘柄に分散投資する
- 積み立て投資をする
- 値動きに慣れる
我々のような個人投資家は、市場から撤退しないことを第一目標として続けていくべきなのです。
特に長期投資目的の人は、目先の株価に一喜一憂する必要はありません。
これらのポイントを踏まえ、淡々と投資を続けていきましょう。
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