人生論

生成AIと価値観を見つけ直す具体的ステップと実際の対話例

2025年7月20日

スポンサーリンク

はじめに:なぜこの方法なのか

価値観を言葉にするのは、意外と難しい。

普段、私たちは「なんとなく」で選択や行動を決めていることが多いからだ。

けれど、選択に迷ったとき、壁にぶつかったとき、自分の価値観が明確だと判断がブレにくくなる。

その価値観を整理するための手法として、「生成AIとの対話」と「ライフチャート作成」を組み合わせると非常に効果的だ。

以下、その具体的なやり方をステップごとに紹介する。

【STEP1】ライフチャートを作る

ライフチャートとは、これまでの人生を「感情の上下」で視覚化するもの。自分の価値観の原点や、重要な経験を整理する土台になる。

■ 作り方

1. 紙とペン(またはスマホのメモアプリ)を準備

2. 横軸に「年齢」、縦軸に「幸福度(プラス)」と「辛さ・違和感(マイナス)」の感覚

3. 幼少期から現在までを、印象的な出来事ごとに曲線で表す

【簡易例】

・10歳:家族旅行で楽しかった → +50  

・15歳:受験失敗で落ち込んだ → -30  

・20歳:大学で仲間に出会い充実 → +70  

・25歳:仕事の人間関係に悩んだ → -40  

・30歳:転職で自分らしさを実感 → +60

この曲線を描くことで、「自分にとって何が幸福感につながり、何が違和感を生んだのか」が見えてくる。

【STEP2】生成AIと価値観対話を始める

ライフチャートを眺めながら、生成AI(ChatGPTなど)に以下のように問いかける。

■ 実際の対話例

あなた:「ライフチャートをもとに、私の価値観を整理する手伝いをしてほしい」

AI:「承知しました。チャート上で特に幸福度が高かった時期と、その理由を教えてください」

あなた:「20歳の大学時代、仲間と自由に好きなことに挑戦できたのがすごく楽しかったです」

AI:「素敵ですね。その経験から推測すると『自由』や『挑戦』があなたにとって重要な価値観かもしれません。他に印象的な時期はありますか?」

あなた:「30歳で転職したとき、自分の裁量で仕事を進められる環境になって、やりがいを感じました」

AI:「なるほど。それは『自律性』や『自己決定権』を重視している証拠ですね。逆に、マイナスの時期を教えてもらえますか?」

あなた:「25歳のとき、上司や会社の方針に従うだけの日々がつらかったです」

AI:「その経験は、あなたが『自分で考え、選びたい』という価値観を持っていることを裏付けています。整理すると、あなたの価値観には『自由』『挑戦』『自律』『自己決定』が含まれていそうです」

あなた:「たしかに、しっくりきます。もう少し深掘りできますか?」

AI:「もちろんです。たとえば『自由』とは、具体的にどんな状態を指しますか?『責任を伴う自由』か、『制約のない自由』か、考えてみましょう」

こうして、AIとのやりとりを通じて、曖昧だった価値観が、具体的な言葉やエピソードに基づいて明確化されていく。

【STEP3】価値観リストを作成する

AIとの対話を経て、自分の価値観を「短い言葉」でリスト化する。例として:

自由と自律

挑戦と成長

自己決定と責任

内省と思考の時間

静かな貢献

構造を疑う視点

このリストは、迷ったとき、選択肢に悩んだときの「判断基準」になる。

【STEP4】定期的に見直す

価値観は、人生経験とともに変わるもの。半年〜1年ごとに、再びライフチャートを見直し、AIとの対話を繰り返すことで、常に自分にフィットする価値観をアップデートできる。

まとめ:生成AIは「価値観の伴走者」

生成AIは、単なる便利ツールではなく、思考の整理や価値観の可視化に役立つ存在だ。

人と話すと、遠慮や評価が気になる場面もある。だが、AIはフラットに受け止め、問い返してくれる。

価値観を明確にすることで、流されず、自分らしく生きる選択がしやすくなる。

「自分は何を大切にしているのか」

この問いに答えられる人は、時代がどう変わっても、自分の軸を失わない。

ぜひ一度、生成AIとの対話とライフチャートを試してほしい。

意外な自分に出会えるはずだ。

スポンサーリンク

-人生論