健康、美容

冷凍弁当に30万円以上つぎ込んだ僕が、「筋肉食堂」に一生ついていくと決めた理由

2025年7月25日

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冷凍庫に眠る「理想の自分」を探す旅

忙しい現代社会において、食生活は、僕たちのパフォーマンスと幸福度を左右する、最も重要なOS(オペレーティングシステム)だ。しかし、そのOSを常に最高の状態に保つのは、至難の業である。

僕もまた、その難しさに直面していた一人だ。 自炊は理想だが、時間は有限。コンビニ弁当は手軽だが、栄養バランスと罪悪感が付きまとう。このジレンマを解決すべく、僕は「冷凍宅配弁当」という、現代の錬金術に足を踏み入れた。

nosh、マッスルデリ、そして、筋肉食堂…。 人気のサービスを渡り歩き、気づけば僕のクレジットカードの明細には、30万円を超える「冷凍弁当」の文字が刻まれていた。

これは、僕が時間とお金を投じて繰り広げた、「冷凍弁当ジプシー」の旅の記録であり、その終着点で見つけた、唯一無二の“相棒”への、一切の忖度なきラブレターである。


第一章:僕が“彼ら”と別れた理由 - nosh、マッスルデリへの正直な感想

最初に断っておくが、僕は他のサービスを一方的に貶めるつもりはない。ただ、僕という人間のOSとは、致命的に相性が合わなかったのだ。

▼ nosh(ナッシュ)- 美味しすぎた、故の“飽き”

noshとの出会いは、衝撃的だった。 「これが、冷凍弁当…?」 疑うほどに、noshは、大変おいしい。 レストランで出てきても遜色のない、洗練された味付け。豊富なメニュー。一時期、僕は完全にnoshの虜になった。

しかし、1年ほど経った頃、僕は限界を感じ始める。 美味しい。美味しいのだが、その美味しさの「方向性が、いつも一緒」なのだ。どのメニューを食べても、根底に流れる「nosh味」とでも言うべき、共通のテイストを感じてしまう。そして、時折混ざっている、どうにも好きになれない付け合わせの副菜。

毎日食べるには、少しだけお洒落すぎたのかもしれない。美味しすぎたが故に、その味の輪郭に慣れてしまい、飽きてしまった。それが、僕がnoshと別れた理由だ。

▼ マッスルデリ - ごめん、僕たち、住む世界が違ったみたいだ

次に僕が門を叩いたのが、トレーニー御用達の「マッスルデリ」だ。PFCバランス(タンパク質・脂質・炭水化物)は完璧。筋肉を育てるという目的においては、これ以上ないほど合理的だ。

しかし、僕には全然、合わなかった。 はっきり言おう。正直、食べていて、辛かった。 もちろん、これは完全に僕個人の味覚の問題だ。しかし、僕にはどうしても、その独特の風味と食感が、身体を鍛えるための「エサ」としか感じられなかった。食事という、人生の楽しみの一つが、ただの「作業」へと変わってしまったのだ。

どんなに身体に良くても、心が喜ばないものは、続けられない。僕は、早々にマッスルデリとの同棲を解消した。


第二章:なぜ「筋肉食堂」だけが続いたのか? - 30万円の投資対効果

そして、僕は最後の砦、「筋肉食堂」にたどり着く。正直、最初は半信半半疑だった。しかし、この選択が、僕の冷凍弁当探求の旅に、終止符を打つことになる。

① 最大の魅力:あの忌まわしき「工場感」がない

僕が筋肉食堂を愛する、最大の理由。それは、あの冷凍弁当特有の「工場感」が、全くないことだ。

多くの冷凍弁当には、どこか画一的で、無機質な味わいが付きまとう。「ああ、これは巨大な工場で、マニュアル通りに大量生産されたものだな」と、舌が感じ取ってしまうのだ。そして、その感覚は、どんなに美味しい味付けでも、確実に僕たちを飽きさせる。

しかし、筋肉食堂の弁当には、それがない。 まるで、レストランの厨房で、シェフが一つひとつ調理したかのような、温かみと、良い意味での「バラつき」がある。鶏肉の火の通り方、野菜の歯ごたえ。そのすべてに、作り手の「顔」が見えるような気がするのだ。この「手作り感」こそが、毎日食べ続けても飽きない、最大の秘訣なのだと思う。

② 究極の“おまかせ”という快適さ

筋肉食堂のメニューは、正直なところ、それほど多くない。そして、多くのプランでは、メニューが勝手に選ばれて送られてくる。 一見、不便に思えるかもしれない。しかし、これが、僕のような人間にとっては、最高のシステムなのだ。

noshのように、無数のメニューの中から、毎週自分で選ぶという行為は、楽しいようでいて、実は結構な「意思決定コスト」を消費する。今日は何を食べようか、と考える必要すらない。ただ、冷凍庫から取り出し、温めるだけ。この「思考からの解放」が、忙しい日々の中で、どれほど僕を救ってくれていることか。

③ 完璧ではない、という“誠実さ”

僕は、筋肉食堂を盲目的に絶賛するつもりはない。 正直に言えば、メニューによっては、鶏胸肉が固く、少し食べにくいと感じることもある。しかし、僕は、その不器用さすら、信頼している。

それは、余計な添加物や、肉を柔らかくするための加工に頼らず、素材そのもので勝負しようとしている「誠実さ」の表れだと感じられるからだ。そして、何より、僕はこれを「美味しいランチ」としてだけではなく、「未来の健康のための投資」として食べている。だから、多少の食べにくさは、「まあ、健康のためだからな」と、心地よい納得感と共に、受け入れることができるのだ。


食生活というOSに、何をインストールするか

noshは、お洒落で、刺激的なアプリケーションだった。 マッスルデリは、超高機能だが、僕のOSとは互換性のない、専門的すぎるソフトウェアだった。

そして、筋肉食堂は、僕の人生というOSに完璧にフィットした、最も安定的で、最も信頼できるプログラムだった。

30万円という金額は、決して安くはない。しかし、僕がそれと引き換えに手に入れたのは、単なる弁当ではない。 それは、「栄養バランスを考える時間からの解放」「健康的な身体を維持できるという安心感」、そして「日々の食事に満足できるという精神的な安定」だ。そう考えれば、これほどコストパフォーマンスの高い自己投資は、他にない。

もし、あなたが僕と同じように、冷凍弁当の旅の途中で迷っているのなら。 一度、「筋肉食堂」の扉を叩いてみてほしい。 そこには、あなたの食生活を、そして人生そのものを、静かに、しかし力強く支えてくれる、最高の相棒が待っているかもしれないのだから。

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