高配当株は、不労所得が得られるからワシも持ってるんや。
でも、リスクがあることを理解せなあかん。
甘い言葉に耳を貸してばかりではなく、リスクも併せて考えないといかんのよ。
みなさんは高配当株投資をやっていますか?
配当金目当ての投資は、定期的に不労所得が得られるため、近年非常に人気の投資手法となっています。
そんな高配当株投資ですが、銘柄選びに失敗すると、大きなリスクを負うことになりかねません。
「あの有名なメディアで紹介されていたから」「あの人が勧めてきた銘柄だから」などと、安易な理由で投資するのはNGです。
そこで今回は、高配当株投資の安全性と失敗例について解説していきます。
米国株高配当銘柄投資の安全性
成長性の高い米国株だが・・・
近年人気の米国高配当銘柄投資ですが、投資初心者にも知られている存在になっています。
安定したインカムが得られることが魅力で、キャッチーな投資手法です。
私自身も高配当株投資は行っていますが、そもそも安全性が高い投資スタイルではありません。
このグラフは「NYダウ平均」と「日経平均」を比較したものです。
これを見ると、米国株の成長性と強さを見ることができますが、個別株は話が別です。
株価が継続的に上昇している銘柄もあれば、ずっと下がり続けているものもあります。
高配当銘柄はそもそも老舗企業が多いです。
株価が上限まで上がっている銘柄も多いため、購入後下がり続けるということもあるかもしれません。
配当金が継続的に出ていたとしても、元本が下がり続けていることだってあり得ます。
少額からでも始められるが・・・
楽天証券の特集で「1万円で買える米国高配当株5選!10月権利落ち分を解説」というものがありました。
投資初心者にもわかりやすく解説されており、具体的な銘柄にも言及しています。
この記事で紹介されているのがこの5銘柄でした。
- バックル(BKE)
- ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)
- コスタマーレ(CMRE)
- スター・グループ(SGU)
- キャンベルスープ(CPB)
この銘柄を購入すれば、定期的に配当金が得られると思ってしまうかもしれませんが、減配リスクに気を配っておく必要があります。
減配ならまだしも、無配転落することもあるでしょう。
そんな状況になってから、その株を売ろうと思っても含み損を抱えている状態になっているかもしれません。
米国高配当株投資の失敗例
配当利回り○%超えの銘柄を購入したが、いつのまにか株価が下落していた
購入時の配当利回りが高い銘柄を購入したが、株価が下がっていることはよくあります。
コロナ・ショックのような、想定外の出来事による世界規模の経営環境の悪化が起こりうることは珍しいものではありません。
各企業のウェブサイトにあるIR情報をチェックすれば、ある程度は情報収集できますが、そもそも英語で記載されています。
翻訳したり、日本語で解説してくれているWebサイトもあるでしょうが、即時性は薄いでしょう。
こうして、いつの間にか経営悪化していて、含み損を抱えるようなことのないようにしていきたいですよね。
このように言葉の壁があることや、情報を即時得られないことがあると認識しておいてください。
配当を受け取るたびに税金がかかり、手取り額が少なく感じる
配当金は預金の利息と同じように、約20%の税金がかかります。
米国株の場合は米国で10%課税されているため、合わせて約30%の税金がかかります。
つまり、10万円の配当金を受け取っても、税金を2万円差し引いて、手取りは8万円になります。
NISAであれば、配当金を非課税で受け取ることが可能ですが、通常の場合は税金が引かれた形で配当金が入金されることになります。
配当金をお小遣いとして使うのであれば良いですが、再投資を行うのは効率が悪いです。
複利効果を狙うにしても再投資額が10万円と8万円では、あとあと大きな違いになります。
複利効果を最大化するのであれば、つみたてNISAを利用した方が合理的でしょう。
まとめ
ここまで高配当株投資のリスクや失敗例を中心に説明してきましたが、リスクを正しく認識して投資するのであれば問題ありません。
万能な銘柄など存在しないということを認識した上で、高配当株投資を始めてみることをオススメします。
初心者向けの情報は聞こえの良いことだけを書いている記事も少なくありません。
高配当株投資はどちらかというと玄人向けの投資手法です。
大手メディア・個人ブログ・SNSにはあらゆる情報があふれていますが、マイナス面の情報もしっかりと精査して取り入れていきましょう。
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