都合の良い夢を見るのはやめろ

「なんの取り柄もない普通の大学生ですが就活を頑張れば大手企業の内定をもらえますか」
「30歳を過ぎて大した実績もスキルもありませんが未経験で転職可能な業界はありますか」
SNSやQ&Aサイトにはこうした甘ったれた相談が溢れかえっている。はっきり言わせてもらうが私はこういう手合いが心底嫌いだ。
「なんの取り柄もない」「大した実績もスキルもない」というマイナスの状態から就職や転職で一発逆転しようなんてそんな都合の良い話がこの世にあるわけがないのだ。
私は将来そのような惨めな状態になりたくなかったからこそ学生時代は死に物狂いで勉強した。
英語と中国語を身に付け国家資格も取得した結果就活は楽勝だった。
30代になって転職先が見つからないとか会社にしがみつくしかないという残念な人生になるのも絶対に嫌だった。
だからこそきちんと外部にアピールできる実績を意図的に積み上げてきたのだ。
そのおかげで私は転職するたびに年収を2倍3倍と上げることができた。
「強みがない」のは100%自分の責任だ

「過去に努力をしてこなかった」
「強みも武器も何も持っていない」
これは環境のせいでも時代のせいでもなく100%自分のせいである。
その事実から目を背けたまま「でも将来のキャリアを諦めたくない」とか「待遇や環境の良い会社に転職したい」などというのは虫が良すぎる話だ。
ちゃんと5年後10年後の自分の市場価値を考えて仕事をしていれば「強みがない」なんて状態には絶対にならない。
過去に手を抜いていたツケが回ってくるのは仕方がないしすべて自分が蒔いた種だ。
そのツケを払うことなく魔法のような解決策を探そうとする姿勢こそが諸悪の根源なのである。
5年単位で挽回する覚悟を持て

もちろん「何歳からでも挑戦できる」という言葉自体は嘘ではない。
ただしその挑戦の結果どうなるかは大部分が「過去に自分が何をやってきたか次第で決まる」というのが紛れもない事実だ。
何も積み上げてこなかった人間に一発逆転のチャンスなど巡ってこない。
ゼロから一発逆転できるなんて夢物語のようなことを考えるのは今すぐやめるべきだ。
もし本気で人生を変えたいのなら地に足をつけろ。
今日から死ぬ気で努力を始めろ。そして5年単位10年単位という長い時間をかけて少しずつ挽回していくしかないのだ。
近道はない。 ただひたすらに積み上げる日々が待っているだけだ。