働き方

【ビジネスマンの必須スキル】アンガーマネジメント

2021年8月21日

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思わず怒ってしまうことあるよな。
「アンガーマネジメント」は、今よりポジティブに生きるために必須知識やで。

アンガーマネジメントとは、人の「怒り」の感情をコントロールするスキルをいいます。

生活する中で避けることのできない怒りは、必ずしもネガティブなものではありませんが、特にビジネスの現場においてはコントロールすることが求められることが多々あります。

自分の怒りのタイプとその沈め方を知れば、今よりずっとポジティブに仕事と向き合えるはずです。

この記事ではそんな怒りの感情を整理して上手にコントロールする「アンガーマネジメント」の基礎を解説するとともに、具体的な方法もご紹介します。

アンガーマネジメントって?

アンガーマネジメントとは、 混沌とした怒りや悲しみといった感情をコントロールすることを指します。

ただ単に「怒らないこと」ではなく、 劣等感などを自分の中で整理し、その状況を客観的に見て感情をコントロールすることで、問題解決を図るスキルです。

1970年代にアメリカで生まれた当初は軽犯罪や家庭内暴力などの加害者に対する矯正プログラムとして利用されていましたが、最近では日本でも企業の研修に取り入れられるなどして広まりつつあります。

アンガーマネジメントを身に付けていないと、周囲に八つ当たりしたり、自分を理解してくれない相手へ威圧的な態度を示したりなど、不適切行動をしがちになります。

特に、職場においては、さまざまな人間関係が行き交う場所ですので、このスキルを身に付けることで、大いに役に立つことでしょう。

なぜ人は「怒る」のか

アンガーマネジメントでは、感情を「第一次感情」と「第二次感情」の二つに分類します。

第1次感情

第1次感情とは、不安、恐怖、辛い、疲れた、悲しい、淋しい、ストレスがあることなどを指します。どれもネガティブな側面からの感情です。

しかし、これらを含め、さまざまな感情を抱くことは、いたって普通のことです。

むしろ、これらの感情を感知できないことのほうが問題でしょう。

どのような感情であったとしても、それぞれ良い悪いもないのです。

第2次感情

第1次感情が蓄積され続けると、コップから水が溢れてしまうかのように、許容範囲を超えてしまいます。この時に現れるのが、怒りというわけです。

つまり、怒りは第2次感情なのです。

怒りは、何かの理由(第1次感情)がなければ発生しにくいものでもあります。

ここで理解しておきたいのは、この「怒り」の感情をもつこと自体も決して悪いことではないということです。

アンガーマネジメントの必要性

怒りの感情は悪いことであると捉えている人は、結構多いのではないでしょうか。

その捉え方が前提にあると、私たちはその怒りを抑制するだけになってしまうでしょう。

最も重要なことは、第1次感情に気付くということなのです。

これらを認識しないままだと、「怒り」として湧き上がってしまいます。

アンガーマネジメントとは、ある意味、本当の自分の感情に気付くことでもあるのです。

ビジネス環境では、 怒りの感情を爆発させたことで、大問題に発展したり、人間関係が破綻してしまったりするケースも少なくありません。

その後、本人は後悔の念に苛まれ、周りはネガティブな印象をもち続けることになるでしょう。

また、穏やかで冷静なコミュニケーションができない上司や同僚、部下のいる職場では、連携できない、育成にならない、成果が出ず、パフォーマンスが上がることはありません。

そのような状況が増えてきていることから、ビジネスシーンでもアンガーマネジメントが必要とされているのです。

「怒り」からの衝動は、ほんの数秒間という一時的なものともいわれています。

たった数秒間だけでも怒りをコントロールする方法を学べば、後悔したり、最悪の事態を招いたりすることは避けられるのです。

そのコントロールの方法がアンガーマネジメントなのです。

アンガーマネジメントの実践方法

では、アンガーマネジメント の実践法を4つ紹介します。

ここで肝心なのは、「いざ怒りに直面したときにしっかり意識して行動できるか」ということです。

感情は現実の場面でしか意味がないので、アンガーマネジメントのスキルは実践でしか磨くことができません。今日からでも意識することを、一定期間続けてみてはいかがでしょうか。

6秒間コントロール

怒りのピークは6秒間と考えられています。

この感情がコントロールしにくいのは、分泌されるアドレナリンによるものとされています。

このアドレナリンは6秒間で体内を巡るのだそうです。

この6秒間さえ乗り切ることができれば、怒りは制御しやすくなるということです。

怒りやイライラを感じた際に、6つ数えることを習慣にしてみましょう。

怒りを感じたときはすぐ言葉にしたり行動に移したりせず、まずは落ち着いて6秒間数えることを心掛けてみましょう。

場所を離れる

怒りを感じた環境から一旦離れることもアンガーマネジメントとしてよく用いられる手段です。

職場で怒りを感じた場合は空いている会議室や休憩室、トイレなどに行ってみて少し落ち着いてみてください。

一人になれる空間に移動し、冷静になるまで過ごすようにしてみましょう。

この方法のポイントは、怒りの感情を行動に移す前に実行することです。

「~べき」 の価値観を広げる

怒りの感情は、他人に対する 「こうするべき」 「こうあるべき」という期待が裏切られたときに発生します。

つまり、「~べき」という価値観が多かったり、厳しかったりするほど怒りの感情をもつことが多くなります。

価値観をすぐに変えることは難しいですよね。

でも、時間をかけて他人に対する許容範囲を広げるよう心掛けてみましょう。

「~べき」の価値観が広がれば、その分だけ怒りの感情をもつことも減っていきます。

そのため、自分が考える「~するべき」と他人が考える「~するべき」の間にはギャップが存在することを理解することが重要です。

そして、相手の価値観に対して、自分と違う考え方もあることを発見し、何もかも100%を求めないという考え方を持つことが大切です。

怒りにスコアをつける

怒りを感じたときに、その怒りに評価点数をつけるのも効果があります。

0を平穏な心理として、10を人生最大の怒りと設定してください。

今までの怒りの経験と相対評価しながら、今の怒りはあの時の怒りに比べると大したことないから3点、今日の怒りはあの時より強烈だったから7点、などと評価点を付けていきます。

これで、次第に「これは怒る必要のないことだな」と気付けるようになっていきます。

客観的に自分を見つめてみると、落ち着いて考えることができます。

まとめ

私たちには、喜怒哀楽の感情があります。

それは生きていく上で必要な感情で、ときには怒りの感情も重要な原動力となり得ることもあります。

しかし、不必要な怒りは、自分の気持ちを苦しめるだけではなく、他人との関係も壊してしまうことが多いものです。

アンガーマネジメントを身に付けていくと、上手に怒りをコントロールし、自分も他人もストレスが溜まらない生き方ができます。

ビジネスマンとして社会生活を送るには、怒りの感情に落ち着いて対処することが重要です。

ここで挙げたアンガーマネジメントの方法を一つずつ実践し、自身の感情をうまくコントロールする方法を身につけていきましょう。

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