最高のボディケアの、その先へ
以前の記事で、僕はroun(ラウン)のCBDスポーツバームと出会い、トレーニング後のボディケアに革命が起きた話をした。あのバームは、今や僕の筋トレライフに欠かせない、最高の相棒だ。
しかし、僕は気づいていた。 どれだけ身体の「外側」をケアしても、その内側——つまり、僕たちの精神、神経、そして睡眠の質が整っていなければ、本当の意味でのベストパフォーマンスは発揮できない、と。
肉体という“ハードウェア”のメンテナンスは万全になった。次に取り組むべきは、そのハードウェアを動かす“OS(オペレーティングシステム)”の最適化だ。
そんな探求心から、僕は再びrounの門を叩いた。今度は、身体の内側からアプローチするための武器、CBDカプセルとCBDオイルを手に入れるために。
これは、僕が自分自身の心身を、より深く、より精密にチューニングするための、新たな実験の記録である。
第一章:そもそもCBDとは何か? - 僕が信頼を寄せる“身体の調整役”
僕自身、CBD製品を愛用して1年以上が経つが、まだ「少し怖い」「よくわからない」という方もいるだろう。だからこそ、まず基本を共有したい。
CBD(カンナビジオール)とは、麻(ヘンプ)に含まれる天然成分の一つ。もちろん、日本で違法となる精神作用を引き起こすTHCは一切含まれておらず、安全で合法的な成分だ。
CBDの最大の特徴は、僕たちの身体に本来備わる、心身のバランスを調整するシステム「ECS(エンド・カンナビジオイド・システム)」に働きかけること。ECSは、ストレス、睡眠、痛み、免疫など、僕たちの健康の根幹を司る、いわば“身体の司令塔”だ。
しかし、現代社会のストレスや加齢によって、この司令塔の働きは乱れがちになる。CBDは、その乱れを穏やかに整え、身体を本来あるべき「均衡状態」へと導いてくれる、極めて優秀な“調整役”なのだ。僕がCBDに信頼を寄せる理由は、ここにある。
第二章:僕のCBD戦略 - “日常”のカプセルと“決戦”のオイル
僕は、この2つの製品を、目的とシーンに応じて戦略的に使い分けている。
① 日常を支える“安定剤”:CBDカプセル
評価:★★★★☆ (4.0/5.0)
まず、僕がCBD初心者や、日中のパフォーマンスを安定させたい人に強くお勧めしたいのが、このCBDカプセルだ。
カプセル(経口摂取)の最大の特徴は、効果が穏やかで、長時間持続すること。サプリメント感覚で、水と共に飲むだけ。味も香りも一切なく、CBDオイルの独特な風味が苦手な人でも、全く問題なく摂取できる。
僕の主な使い方は、出張や重要なプレゼンがある日の朝だ。 慣れない環境や、高いプレッシャーがかかる場面では、僕たちの交感神経は過剰に高ぶり、心身を消耗させてしまう。そんな日の朝、朝食と一緒にこのカプセルを飲んでおくと、一日を通して、心がどこか落ち着いているのを感じる。過度な緊張が和らぎ、思考がクリアに保たれる。夕方まで、集中力という名の“電池”が切れない感覚だ。
出張の際には、必ずこのカプセルを数粒、ポーチに忍ばせていく。それは、僕にとって「平常心を保つためのお守り」のような存在だ。
② 眠りと集中を操る“最終兵器”:CBDオイル(濃度30%)
評価:★★★★★ (5.0/5.0)
そして、こちらが僕のCBD探求の、現在の到達点。濃度30%のCBDオイルだ。 オイル(舌下摂取)の特徴は、舌の裏の毛細血管から直接吸収されるため、効果が速く、そして強く現れること。
僕は長年、就寝前に他メーカーの濃度20%のオイルを使い、その穏やかな入眠効果に満足していた。しかし、今回、より高濃度の30%を試したことで、僕はCBDの、そして自分自身の身体の、新たな可能性に気づかされることになる。
【新たな発見:覚醒と集中のスイッチ】 最初の夜、僕はいつもと同じ量(スポイト半分程度)を舌下に垂らした。しかし、待っていたのは穏やかな眠りではなく、むしろ逆の「冴えわたるような覚醒状態」だった。眠気はあるのに、脳がクリアに活動を始め、集中力が高まっていく。 「これは一体どういうことだ?」 少し調べると、CBDには低用量では覚醒を促し、高用量ではリラックスを促すという、二面性があることが分かった。僕は、濃度30%という高純度のCBDによって、意図せず「覚醒のスイッチ」を押してしまったのだ。その夜、僕は無理に寝るのをやめ、驚くほどの集中力で、溜まっていたブログの執筆を一気に片付けた。
【適量が生む、究極の安眠】 この発見を経て、僕は就寝前の摂取量を、以前の半分以下に調整した。すると、今度は狙い通り、これまで以上に深く、質の高い眠りが訪れた。途中で目が覚めることなく、朝までぐっすり。そして、翌朝の目覚めの良さは、特筆すべきものがある。週5日の早朝トレーニングを支えてくれているのは、間違いなくこのCBDオイルだ。
濃度が高い分、価格は張る。しかし、一回の使用量が少なく済むため、結果的にコストパフォーマンスは非常に高い。何より、自分のコンディションに合わせて、数滴単位で「眠り」と「集中」をチューニングできるこの感覚は、他の何物にも代えがたい。
第三章:rounという「納得感」
僕がrounというブランドを信頼し、人に勧められる理由は、その製品効果だけではない。
① 味と香り
rounのオイルは、他メーカーのものに比べて、明らかに「草の味」が濃く、少し苦みがある。しかし、僕はこの味を、むしろポジティブに捉えている。これは、麻本来の成分である「テルペン」が豊富に含まれている証拠だからだ。テルペンは、CBDと相互作用し、その効果を増幅させる「アントラージュ効果」を生むことが知られている。この複雑で豊かなハーブの香りは、まさに“本物”の証なのだ。
② 哲学と透明性
創業者の実体験から生まれたブランドストーリー、自然由来成分へのこだわり、そして、何より第三者機関による成分分析証明書を、ウェブサイトで全て公開しているという徹底した透明性。これらの要素が、僕に「このブランドは、信頼に値する」という、深い「納得感」を与えてくれるのだ。
自分自身の、最高の調律師になる
僕たちの心身は、精巧な楽器のようなものだ。日々のストレス、疲労、加齢によって、そのチューニングは少しずつ狂っていく。
CBDは、その狂いを魔法のように治す薬ではない。 それは、自分自身の心と身体の声に耳を澄ませ、最適な音色を探すための、「チューニングフォーク(音叉)」のような存在だ。
外側からのボディケア(バーム)で肉体のコンディションを整え、内側からのセルフケア(カプセルとオイル)で精神と神経のバランスを調律する。 そうやって、自分自身が、自分だけの最高の調律師になる。
rounの製品群は、その知的で、エキサイティングな旅路における、最も信頼できるパートナーとなってくれるはずだ。