成績の良いは亡くなった人、というお話を聞いたことある人も多いのではないでしょうか。
今回はこの事実について、私なりに考察していきたいと思います。
投資の成績の良かった人の属性の1位は「亡くなった人」
フィデリティによると2003年~2013年の調査で投資の成績が良かった人の属性の1位は「亡くなった人」で2位は「運用しているのを忘れている人」だったようです。
これを証券会社が言っちゃってたのが皮肉ですよね。
証券会社って手数料収入で売上を確保しているので、売買するごとに損をするという事実を公表しているという事になります。
インデックス運用で何もしないのが一番良い
この資料を見てピンとこないという方も居るかもしれませんが、インデックス運用を実践している方から見れば当然の事となると思います。
つまり、短期で売買を繰り返す人よりも長期でずーと持ち続けた人の方が成績が良いという事です。
証券会社の調査なので対象は投資信託(インデックスファンド) と思われますが、長期投資するのならばインデックス運用が最適でしょう。
個別の会社ならば10年、20年後どうなっているか予測するのは困難ですが、市場そのものに投資するインデックスファンドならば投資を継続できなくなる可能性は低い上に、米国市場ならば拡大している可能性が高いです。
これまでの周知の事実として、プロのアクティブ運用のファンドマネージャーですらインデックス運用にはほとんど勝てません。
プロですらそうなのですから、素人や本業とは別に片手間でやっている人がインデックス運用に勝つのはほぼ不可能と言っても良いです。
もちろん才能がある人もいるでしょうが、そんな人は一握りです。
勝ち続ける事は才能ある人であっても非常に困難なことです。
普通に考えたらプロのスポーツ選手や将棋の棋士等に素人が勝てないのは分かりますが、投資という舞台になると「自分なら出来る」と妙な自信を持つ人が居るように思えます。
さらに言えば、インデックス運用は短期で個別株を売買する事と比較しても工数は非常に少なくて済みます。
一応インデックス運用にもデメリットもありますが、個別株や短期売買のデメリットに比べれば比較になりません。
これから投資を始める人に
これから投資を始めるには人には、まずインデックス運用を強くオススメします。
もちろん、運用方針は人それぞれなので必ずしもインデックス運用があなたにとって絶対的な投資方法とは言いませんが、まずはインデックス運用を基準に考えてその上でリターンをどう増やすか、リスクをどう下げるか、といった調整をしていく事をオススメします。
最後に
何もしないことが投資成績をよくするというのも皮肉ではありますが、この事実に気が付いた人は確実に勝利に近づくことになると思います。
個別株の場合は別ですが、インデックスの場合、放置するのが最適解であるという事を肝に銘じておかなければなりません。
投資をやる人間全員が知っておいてほしい事実であると思います。