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退職や休職をポジティブに捉えよう!キャリアブレイクについて考える

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自分のキャリアについて悩んでいませんか?

私も絶賛悩んでいます。そんな方にキャリアブレイクという考え方もあります。

人生100年時代なんでね・・・ちょっとくらい休んでもええんやで。

休職や退職をポジティブにとらえる「キャリアブレイク」という考え方を紹介します。

キャリアブレイクという言葉を知らない方もこの記事を読めば、キャリアブレイクとは何か?キャリアブレイクを選択するために何が必要か?がわかります。

キャリアブレイクとは?

キャリアブレイクとは、一時的にこれまでの仕事を離れて、自分のこれからのキャリアを改めて考えて、学び直しやスキルアップ、リフレッシュなどに充てる期間のことです。

これまでの自分が進んできたキャリアを振り返り、これからの自分の人生の在り方を考えて、キャリアを再構築していくための準備期間となります。

キャリアブランクとの違い

キャリアブレイクと似た言葉に「キャリアブランク」があります。 キャリアブランクというと「キャリアの空白期間」というネガティブな印象で、「単なる無職でいた期間」と捉えられます。

それに対してキャリアブレイクは、この先を見据えたうえで必要な準備期間という前向きで積極的な意味で使われる言葉です。

ただし、よく似た言葉ですので、混同して使われているケースもあります。

キャリアブレイクはなぜ日本で注目されているのか?

キャリアブレイクという考え方は、日本での認知度はまだ低いですが、徐々に注目され始めています。

キャリアの多様化

キャリアの多様化は、キャリアブレイクが注目される大きな要因です。

今の時代はこれまでの一社に勤めあげる終身雇用制度は通用せず、自身のライフプランや時代の変化に合わせてキャリアを形成していく必要があります。

そのため、ずっと働き続けるのではなく、一度キャリアを中断させて新しいキャリアプランを立てたり、スキルを磨いていくということもキャリア形成の手段として考えられるようになりました。

ブレイク後のキャリア形成の難しさ

厚生労働省の調査によると、2021年に過去1年間メンタル不調で休職・退職した人の割合は10%以上にもなります。

10人に1人がメンタル不調で仕事を休む時代なのです。

ただし、メンタル不調で休んだ人が必ずスムーズに復帰できるとも限りません。

そこで転職先を決めずに退職するキャリアブレイクが選択肢の1つになります。

リスキリングの必要性

時代の変化の速さや、人生100年時代といった要因から学び直しという考え方が一般的になってきました。

経産省でもリスキリングという、今の仕事とは違うスキルを身に着ける学び直しを推奨しています。

でも、仕事をしながらスキルを学び直すのはなかなか大変ですよね。

そこで一度仕事から離れて新しいスキルを学びなおす選択を取る人が増えているんです。

キャリアブレイクを取るメリット

今後のキャリアや人生について、ゆっくり考える時間ができる

キャリアブレイク期間中は仕事から離れるので、じぶんのための時間をたっぷり作ることができます。

今まで考える余裕のなかった今後の人生のことに向き合うことができます。

また、新たな領域についての知識を習得したりすることでスキルを獲得できる可能性もあります。

人生の刺激になる

キャリアブレイクを経験することでで、新しいものの見方や考え方に接してこれまでにない刺激となります。

主体的に自分のキャリアをとらえる考え方によって、仕事への向き合い方も変わってくるでしょう。

また、その間旅に出るというのも有効です。異なる価値観に触れて物事の考え方を多様化させると世界が広がります。

キャリアブレイクを取るデメリット

お金の不安

当然仕事をしなくなるので、定期的な収入が途絶えます

FIRE済みの方ならいざ知らず、普通の会社員にとっては非常にハードルが高いものでしょう。

将来の不安

お金のこともありますが、期間が空くことによって転職に不利になるケースもあります。

キャリアブレイクの間に何を学びどんなことにチャレンジしたかを話すことができれば、企業側にとってもマイナスになることはありませんが、一定程度影響があることが考えられます。

キャリアブレイク前に調べるべきこと

失業保険・傷病手当などの制度

離職すると、失業保険がもらえる可能性があります。

自己都合退職になるので不利な条件となってしまうでしょうが、自分がいくらくらいもらえるのかを把握してお金の目処を立てておくことが大事です。

必ずコミュニティに入る

会社に所属していると自然と人と話す機会がありますが、キャリアブレイクしてしまうと誰とも話す機会がなくなるでしょう。

かつての友人や新しいコミュニティを作るなどして会話の機会を確保しておくことをおススメします。

キャリアブレイクに関連する本

キャリアブレイクに関連する本もご紹介します。

働くことの人類学

文化人類学者が、それぞれのフィールドで体験した知られざる場所の知られざる人びとの「働き方」。

それは、わたしたちが知っている「働き方」となんて違っているのだろう。逆に、わたしたちはなんて不自由な「働き方」をしているのだろう。

狩猟採集民、牧畜民、貝の貨幣を使う人びと、アフリカの貿易商、世界を流浪する民族、そしてロボット...... が教えてくれる、目からウロコな「仕事」論。

わたしたちの偏狭な 〈仕事観・経済観・人生観〉を 鮮やかに裏切り、軽やかに解きほぐす 笑いと勇気の対話集。

LIFE SHIFT

誰もが100年生きうる時代をどう生き抜くか。働き方、学び方、結婚、子育て、人生のすべてが変わる。目前に迫る長寿社会を楽しむバイブル。

世界で活躍するビジネス思想家が示す、新しい人生のビジョン。

みんなが足並みをそろえて教育、勤労、引退という3つのステージを生きた時代は終わった。

では、どのように生き方、働き方を変えていくべきか。その一つの答えが本書にある。

100歳時代の戦略的人生設計書。

トランジション

人生とは、失恋、結婚、転職、死別、昇進、引越しなど、転機(トランジション)の連続です。その転機一体どうすればうまく乗り越えられるのでしょうか。
本書では人生の転機「トランジション」を「終わり」→「ニュートラルゾーン」→「始まり」の3つに分け、人生の転機をどう乗り切るかを解説しています。
あらゆる状況には「終わり」があります。「終わり」と次の新たな「始まり」の間の期間、「ニュートラルゾーン」に突入すると、これまで自分が置かれていた環境や立場がなくなり、自分自身が何者であるのかも分かでらなくなり、将来も見えなくなり、ぬけがらのようになってしまうのです。ニュートラルゾーンはこれまでの自分が失われ、先も見えない、とても苦しい時期です。

選択肢の1つとして認識すべき

キャリアブレイクという考え方は、日本ではまだまだ一般的ではありません。

なぜなら、終身雇用制度のため、キャリアを中断させるということに大きな不安を抱く人が多いからです。

わたし自身は、転職に失敗した3か月ほどの間でしたが、家族の大切さき気がつけたり、仕事に対する姿勢などが変わったりと結果として本当に良い経験ができたと思っています。

仕事に疲れて自信を失くしていたり今の環境がしんどいと思った方は、一度キャリアブレイクという選択肢も検討してみてください。

心がつぶれてしまっては元も子もないですから。

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