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【MX ERGO Sガチレビュー】M575から“王”への乗り換え。僕が、その“欠陥”を許してでも、このマウスを愛する理由

“最終結論”の、その先に、あったもの

僕は、以前の記事で、こう断言した。 Logicoolの「ERGO M575」こそが、僕たちデスクワーカーにとっての、一つの“最終結論”である、と。 その、圧倒的なコストパフォーマンスと、必要十分な機能性。それは、今も、9割の人にとっての「正解」だと、確信している。

しかし、僕の心の、片隅には、常に、一つの、小さな“棘”が、刺さっていた。 それは、「王の座」に君臨する、もう一つの、絶対的な存在。 「MX ERGO」だ。

M575が、合理性と、コスパを極めた“賢者”なのだとすれば。 MX ERGOは、性能と、質感と、そして、価格の、すべてにおいて、頂点に立つ“王”である。

僕は、その、王の座に、手を伸ばすべきか、否か、長年、悩み続けた。 そして、ついに、決断した。

この記事は、僕が、M575という、完璧な“相棒”から、あえて、このMX ERGOへと、乗り換えた、その全記録である。 そして、この“王”が、いかに、僕の期待を、遥かに超える、至高の体験を、もたらしてくれたか。 そして、同時に、王族に伝わる“遺伝病”のような、一つの、許しがたい、しかし、なぜか許せてしまう「致命的な欠陥」を、抱えているかについて、正直に、語るものである。

王の“美徳” - M575では、決して、到達できない、5つの“領域”

まず、僕が、このMX ERGOを手にして、感動した、M575を、明確に凌駕する、5つの「美徳」について、語ろう。

①「鉄の城」- 圧倒的な“安定感”

まず、デスクに置いた瞬間に、その、違いは、明らかだ。 M575が、軽量で、軽快な“スポーツカー”だとすれば、MX ERGOは、路面に、吸い付くような、重厚な“戦艦”だ。 その秘密は、底面に、採用されている、一枚の「金属プレート」にある。この、ずっしりとした重みが、マウス本体を、デスクに、完璧に固定し、いかなる、激しい操作においても、微動だにしない、絶対的な「安定感」を、生み出す。

②「静寂の、クリック」- 思考を、止めない、という“配慮”

M575も、十分に静かだ。しかし、MX ERGOの、最新モデル(MXTB2S)に搭載された「静音クリック」は、もはや、別の次元にある。 「カチッ」という、物理的な感触は、確かに、指先に残しながら、耳に届く「音」は、ほぼ、無に等しい。 深夜の、書斎で。あるいは、静寂が、支配する、オフィスで。 この、思考を、一切、邪魔しない、完璧な“静寂”は、僕たちの、集中力を、最大限に、引き出してくれる。

③「傾斜する、玉座」- 0度と20度、究極の“エルゴノミクス”

これこそが、MX ERGOを、王たらしめている、唯一無二の機能だ。 底面の、金属プレートの、角度を、ワンタッチで「0度」と「20度」に、切り替えることができる。

その日の、手首の、コンディションや、作業内容に応じて、自らの、最も、自然で、負担の少ない「型」を、見つけ出すことができる。 20度に、傾斜させた時の、あの、“握手”をするかのような、自然な角度で、手を置いた瞬間に、僕の手首から、すーっと、力が抜けていくのが、わかる。 これは、もはや、マウスではない。僕の、右手を、優しく、包み込む、オーダーメイドの“玉座”なのだ。

④「司令塔」としての、機能 - 完璧な“カスタマイズ性”

M575の、ボタン数が、5つであるのに対し、MX ERGOは、8つ。 この、わずかな差が、僕のような、効率を、追求する人間にとっては、決定的な、意味を持つ。 ロジクールの、専用ソフトウェア「Logi Options+」を使えば、これらの、追加ボタンに、コピー&ペーストや、アプリケーションの切り替えといった、雑なショートカット(マクロ機能)を、割り当てることができる。 僕の右手は、もはや、カーソルを動かすだけの、存在ではない。PC全体の、操作を、司る「司令塔」へと、進化する。

⑤「USB-C充電」という、現代の“常識”

そして、地味だが、あまりにも、重要な、進化。 M575が、単三電池一本で、動くのに対し、MX ERGOは、USB-Cによる、充電式だ。 電池切れの、恐怖と、交換の、面倒から、僕たちは、完全に、解放される。 わずか、1分間の、急速充電で、一日、使うことができる。 これこそが、現代の、プレミアムデバイスが、備えるべき、当然の「作法」だ。

王が、抱える“呪い” - いずれ、君を、裏切る“ベタつき”地獄

ここまで、僕は、MX ERGOを、完璧なデバイスであるかのように、語ってきた。 しかし、この、偉大なる王には、その、血筋に、刻まれた、一つの、あまりにも、有名な“呪い”が、かけられている。

それは、「加水分解(かすいぶんかい)」という名の、時限爆弾だ

このマウスの、手のひらが、当たる部分は、高級感を、演出するための、ラバー素材で、コーティングされている。 しかし、この素材は、空気中の水分と、化学反応を起こし、数年という、時を経て、必ず、ネチャネチャ、ベタベタの、不快な“粘土”へと、劣化するのだ。

これは、もはや、製品の「欠陥」というより、メーカーによる、意図的な「時限装置」だと、僕は、思っている。 「ベタついてきたら、新しいものに、買い換えろ」という、ユーザーへの、静かなる“死刑宣告”。 1台、1万5千円以上もする、高価なデバイスに、このような、短期的な寿命を、あらかじめ、仕込んでいる、その姿勢。 環境への、配慮という、観点からも、僕は、これを、決して、許すことはできない。

結論:僕は、それでも“王”と、共に、生きる

では、結論だ。 この、いずれ、必ず、僕を裏切る、時限爆弾を、抱えた“王”を、君は、それでも、迎え入れるべきか。

僕の答えは、「YES」だ。 そして、僕自身も、この、忌まわしき「ベタつき」が、発生した、その日には。 おそらく、また、新しい、MX ERGOを、買うだろう。

なぜか。 それは、このマウスが、僕に与えてくれる、日々の、圧倒的な「快適さ」と「生産性の向上」という、リターンが、数年に一度、訪れる、買い替えのコストという「リスク」を、遥かに、上回ると、僕が、合理的に、判断しているからだ。

そして、僕の、右手が、この、王の、あまりにも、心地よい“玉座”の、感触を、もはや、忘れることが、できなくなってしまったからだ。

M575は、90点の、優等生だ。 MX ERGOは、致命的な欠点を抱えた、120点の、天才だ。

君が、どちらの、パートナーを選ぶのか。 それは、君の、仕事と、人生に対する、哲学、そのものが、問われる、選択なのである。

ちなみに、このマウスを持ち運ぶ場合は、このようなケースが無いといけない。何故かというと価格が高いから、適切に保護をしなければならないからだ。サイズ感もぴったりなので、ぜひ同時に検討してもらいたい。

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