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【On の靴は寿命が短すぎる!】On の「ソール削れる問題」はビブラムソールで解決する

最高の履き心地と引き換えになる、ソールの短命さ

On(オン)のシューズは、その名の通り雲の上を歩くような極上のクッション性を提供してくれる。

単なるブランド名ではなく、機能性とフィット感を重視して靴を選ぶ人間にとって、これほど日常のパフォーマンスを底上げしてくれるスニーカーは稀である。

しかし、この素晴らしい靴には一つだけ致命的な弱点がある。

それは、特徴的なソール(CloudTec)の摩耗が異常に早いことだ。

歩き方にもよるが、日常的に履き込んでいると数ヶ月でソールの凹凸が削れ、本来のグリップ力やクッション性が損なわれてしまう。

アッパーがどれほど綺麗でも、ソールが削れて機能が低下してしまえば、道具としての寿命はそこで尽きてしまう。

ただ削れるからといって、この優れた靴を短期間で使い捨てるのはあまりにも非合理的だ。

そこで私が実践しているのが、新品の、あるいは少し削れ始めた段階で「ビブラムソール(Vibram)」を自ら貼り付け、物理的に寿命を延ばすというアプローチである。

失敗しないための「ビブラムソール」貼り付けのコツ

靴のDIY補修は難しそうに感じるかもしれないが、ポイントさえ押さえれば誰でも確実に仕上げることができる。

ここでは、私の購入したCloudtiltの独特なソール形状にビブラムソールを美しく、かつ剥がれないように定着させるための3つのコツを紹介する。

ビブラムソールと接着剤のセットはこちらがオススメ。

1つで十分事足りる量が手に入る。

おおむね他のOnのシューズも同じ形のソールの形状をしているため、他の靴にも参考になると思う。

第一のコツは、執拗なまでの「下地処理」である。

いきなり接着剤を塗ってはいけない。

まずは付属のヤスリ、もしくは目の粗いサンドペーパーで、ビブラムソールを貼り付ける接地面をしっかりと削る。

表面のコーティングを落とし、素材を少し毛羽立たせることで接着剤の食いつきが劇的に変わる。

その後はアルコール等で削りカスと油分を完全に拭き取り、脱脂を行う。この下準備で仕上がりの9割が決まると言っても過言ではない。

第二のコツは、接着剤の「乾燥時間」を見極めることだ。

シューグーなどの専用接着剤を使用する際、塗ってすぐに貼り合わせるのは失敗の元である。

両面に接着剤を薄く均一に塗り広げたら、表面が少し乾いて触ってもベタつかなくなるまで数分から十数分待つ。

この半乾きの状態こそが、最も強い接着力を発揮するタイミングである。

第三のコツは、圧着と「24時間の放置」である。

位置を合わせて貼り付けたら、親指で体重をかけて空気を押し出すように強く圧着する。

Cloudtiltのソールは空洞があるため、潰しすぎないように注意しながらもしっかりと押し込む。

その後はマスキングテープなどで周囲をぐるぐると巻き付けて固定し、風通しの良い日陰で最低でも24時間は絶対に触らずに乾燥させる。

プロも愛用する接着剤「ダイヤボンド」の正しい扱い方

ビブラムソールを貼り付ける際、どのような接着剤を選ぶかは靴の寿命を左右する極めて重要な要素である。

私が強く推奨するのは、靴修理のプロフェッショナルも現場で愛用している「ダイヤボンド」だ。

このダイヤボンドは一般的なボンドとは接着のメカニズムが根本的に異なるため、その特性を理解し正しい作法で扱う必要がある。

最大のポイントは、両面に塗布して「乾かしてから」貼り合わせるという点だ。

まず、下地処理を終えたCloudtiltのソール側と、ビブラムソールの裏側の両方にダイヤボンドを薄く均一に塗り広げる。

ここで焦ってすぐに貼り合わせてはいけない。

そのまま風通しの良い場所に置き、表面を指で軽く触ってもベタつかなくなるまで、およそ15分から20分ほどしっかりと乾燥させる時間が必要である。

液体の状態ではなく、乾いたゴムの成分同士が触れ合うことで初めて強烈な接着力を生み出すのが、ダイヤボンドのコンタクト接着という特性である。

表面が乾ききったことを確認したら、位置を慎重に合わせて一気に貼り合わせる。

一度くっつくと修正が効かないため、この瞬間の作業は慎重に行う必要がある。

貼り合わせた後は、空気を抜くように接着面全体に体重をかけて強く押し込む。

専用のローラーやゴムハンマーがあればベストだが、手で圧着する場合でも親指に力を込めて隙間なく密着させることで、歩行時の屈曲にも耐えうる強靭な仕上がりとなる。

貼り付け後の仕上がりと、実際の履き心地

画像を見ていただければ分かる通り、丁寧に作業を行えば、後から付けたとは思えないほど自然に馴染む。

そもそも靴底なので、他人に見せるものではないので、多少接着剤がはみ出ていても問題ない。

Cloudtiltの無駄のないデザイン性を損なうことなく、耐久性だけを付加することに成功している。

実際にこの状態で歩いてみると、ビブラムソール特有の強力なグリップ力が加わり、濡れた路面などでの安心感が格段に向上した。

懸念していたクッション性の喪失もなく、On本来の柔らかい履き心地はしっかりと保たれている。

機能的な道具は、自分の手で最適化する

良いものを長く、そして自分にとって最も機能的な状態に最適化して使う。

ソールが削れやすいという唯一の弱点も、適切なメンテナンス手法を知っていれば完全に克服できる。

数千円のビブラムソールと少しの手間をかけるだけで、クラウドティルトは真の意味で長く付き合える相棒へと進化する。

ソールの減りに悩んでいる人は、無駄に買い替える前にぜひ一度このDIYを試してみてほしい。

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