はじめに
この記事はDS検定合格を目指すための実践的な問題集「100本ノック」の第四弾です。 今回は「ビジネス力」の中でも、より実践的なフレームワークや法律知識、そして、AIが社会に与える影響と、それに伴う「倫理」を問う20問です。
技術的な知識だけでなく、社会に対する広い視野が求められます。 それでは始めましょう。
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問題1
新規事業の企画や、既存事業の課題発見のために、顧客が製品やサービスを認知し、興味を持ち、購入し、そしてリピートするまでの一連の心理的・行動的プロセスを時系列で可視化するフレームワークは何か。
A. バリューチェーン分析
B. プロダクトライフサイクル
C. カスタマージャーニーマップ
D. RFM分析
クリックして下さい
正解: C
解説: カスタマージャーニーマップは、顧客の視点に立って、サービスとのあらゆる接点(タッチポイント)における体験を可視化する手法です。各段階での顧客の行動や感情、課題を分析することで、サービス改善の具体的なヒントを得ることができます。
問題2
自社の事業を「市場浸透」「新製品開発」「新市場開拓」「多角化」という四つの象限に分類し、今後の成長戦略の方向性を検討するためのフレームワークは何か。
A. アンゾフの成長マトリクス
B. SWOT分析
C. ファイブフォース分析
D. PPM分析
クリックして下さい
正解: A
解説: アンゾフの成長マトリクスは、「製品」と「市場」をそれぞれ「既存」と「新規」の2軸で分け、企業の成長戦略を4つのタイプに分類します。自社がどの戦略を選択すべきかを明確にするのに役立ちます。
問題3
ビジネスの現場において、最終的な目標(KGI)を達成するための中間的な目標として設定される、具体的な行動指標を何と呼ぶか。
A. ROI (Return on Investment)
B. KPI (Key Performance Indicator)
C. KGI (Key Goal Indicator)
D. CSF (Critical Success Factor)
クリックして下さい
正解: B
解説: KPI(重要業績評価指標)は、KGI(重要目標達成指標)を達成するためのプロセスが、順調に進んでいるかを計測するための指標です。例えばKGIが「売上1億円」であれば、KPIは「Webサイトの訪問者数」「商談化率」「契約数」などが設定されます。
問題4
著作権法で保護される「著作物」に関する記述として最も適切なものを一つ選べ。
A. 単なる事実のデータや、短い時事の報道も、著作物として保護される。
B. プログラムのアルゴリズムや、料理のレシピといったアイデアそのものが、著作物として保護される。
C. 思想や感情を創作的に表現したものであり、文芸、学術、美術、音楽の範囲に属するものをいう。
D. 著作権は、特許権と同様に、特許庁への登録手続きを経て初めて発生する。
クリックして下さい
正解: C
解説: 著作権法第二条で、著作物は「思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう」と定義されています。単なるデータやアイデアは保護されず、具体的な「表現」が保護対象です。
問題5
企業が、自社の業務プロセスの一部を、外部の専門的な業者に継続的に委託することを何と呼ぶか。
A. M&A (Mergers and Acquisitions)
B. アライアンス
C. アウトソーシング
D. フランチャイズ
クリックして下さい
正解: C
解説: アウトソーシングは、自社のコア業務に経営資源を集中させることを目的として行われます。特に、情報システムの運用や、経理・人事といった間接業務で広く活用されています。BPO(Business Process Outsourcing)もほぼ同義で使われます。
問題6
ある業界全体の収益性を分析するために、その業界に影響を与える「新規参入の脅威」「代替品の脅威」「売り手の交渉力」「買い手の交渉力」「競合間の敵対関係」という五つの要因から、業界構造を分析するフレームワークは何か。
A. SWOT分析
B. ファイブフォース分析
C. PEST分析
D. 3C分析
クリックして下さい
正解: B
解説: ファイブフォース分析は、マイケル・ポーターによって提唱された、業界の魅力度を測るためのフレームワークです。自社が、その業界で、どれだけの利益を上げられる可能性があるのかを、構造的に理解するのに役立ちます。
問題7
企業活動において、法令を遵守することはもちろん、倫理観や道徳観といった、社会的な規範に従って、公正・公平に活動することを何と呼ぶか。
A. CSR (Corporate Social Responsibility)
B. コーポレートガバナンス
C. コンプライアンス
D. 内部統制
クリックして下さい
正解: C
解説: コンプライアンスは、日本語で「法令遵守」と訳されますが、その範囲は、法律だけでなく、社会的な良識や、倫理規範までを含む、広い概念です。
問題8
あるサービスにおいて、利用者が増えれば増えるほど、そのサービス自体の利便性や価値が高まり、さらに利用者を惹きつけるという効果を何と呼ぶか。
A. スケールメリット
B. シナジー効果
C. ネットワーク効果
D. 範囲の経済
クリックして下さい
正解: C
解説: ネットワーク効果(または、ネットワーク外部性)は、SNSや、オンラインマーケットプレイスのような、プラットフォームビジネスにおいて、成功の鍵となる重要な概念です。
問題9
AIが生成した、偽の動画や音声(ディープフェイク)に関する、法的な問題として、最も関連性の薄いものを一つ選べ。
A. 名誉毀損罪
B. 著作権侵害
C. 独占禁止法違反
D. 肖像権侵害
クリックして下さい
正解: C
解説: ディープフェイクは、他人の名誉を傷つけたり(名誉毀損)、既存の映像作品を無断で改変したり(著作権侵害)、他人の顔を無断で使用したり(肖像権侵害)する、深刻な問題を引き起こします。独占禁止法は、市場の公正な競争を、維持するための法律であり、直接的な関連性は、薄いです。
問題10
AIを開発・利用する上で、遵守すべき倫理原則の一つで、AIの判断プロセスや、決定の根拠を、人間が理解し、説明できるようにすべきである、という考え方を何と呼ぶか。
A. 公平性の原則
B. 透明性の原則
C. プライバシーの原則
D. セキュリティの原則
クリックして下さい
正解: B
解説: 透明性(Transparency)の原則は、AIの「ブラックボックス問題」に対応し、その信頼性を確保するために、極めて重要です。この原則を実現するための技術が「XAI(説明可能なAI)」です。
問題11
AIが、特定の属性(性別、人種など)を持つ人々に対して、不公平な、あるいは、差別的な結果を出さないように、配慮すべきである、という倫理原則を何と呼ぶか。
A. 公平性の原則
B. 安全性の原則
C. 人間中心の原則
D. アカウンタビリティの原則
クリックして下さい
正解: A
解説: 公平性(Fairness)の原則は、AIが、学習データに含まれる、社会的なバイアスを、再生産・増幅してしまう「アルゴリズム・バイアス」の問題に、対処するために、重要視されています。
問題12
AIシステムが、設計者の意図通りに、安全に動作し、人間に危害を加えないように、設計・運用されるべきである、という倫理原則を何と呼ぶか。
A. 透明性の原則
B. プライバシーの原則
C. 安全性の原則
D. 責任の原則
クリックして下さい
正解: C
解説: 安全性(Safety and Security)の原則は、自動運転車や、医療AIのように、物理的な危害を、もたらす可能性のあるAIシステムにおいて、特に、重要な原則です。
問題13
AIが社会に与える影響について、開発者や、提供者、利用者が、それぞれ、どのような責任を負うべきかを、明確にすべきである、という倫理原則を何と呼ぶか。
A. アカウンタビリティ(説明責任)
B. プライバシーの原則
C. 公平性の原則
D. 人間中心の原則
クリックして下さい
正解: A
解説: アカウンタビリティ(説明責任)は、AIが下した判断の結果について、誰が、どのように、責任を負うのか、その所在を、明確にすることを、求める原則です。
問題14
AIの活用において、個人のプライバシーを、不当に侵害しないように、個人データを、適切に保護し、管理すべきである、という倫理原則を何と呼ぶか。
A. 透明性の原則
B. プライバシーの原則
C. 公平性の原則
D. 安全性の原則
クリックして下さい
正解: B
解説: プライバシーの原則は、GDPRや、個人情報保護法といった、法規制の、根幹をなす考え方です。AIによる、プロファイリングなどが、進む中で、その重要性は、ますます高まっています。
問題15
AIの開発や、利用が、特定の企業や、国家に独占されるのではなく、広く社会全体に、その恩恵が行き渡るように、配慮すべきである、という考え方。これを、AI倫理の文脈で、何と呼ぶことが多いか。
A. オープンイノベーション
B. AIの民主化
C. コモディティ化
D. シェアリングエコノミー
クリックして下さい
正解: B
解説: AIの民主化は、一部の専門家だけでなく、多くの人々が、AI技術の恩恵を受け、その開発や、ガバナンスに参加できるようにすることを目指す、考え方です。
問題16
AIが、自律的に判断を下すようになっても、最終的な意思決定の権限や、責任は、常に人間が持つべきである、というAI倫理の基本原則を何と呼ぶか。
A. プロポーショナリティの原則
B. 人間中心の原則
C. 非差別の原則
D. アカウンタビリティの原則
クリックして下さい
正解: B
解説: 人間中心の原則(Human-in-the-loopなど)は、AIを、あくまで、人間を支援するための「道具」として、位置づけ、その自律性を、人間のコントロール下に、置くことを、求める考え方です。
問題17
契約に関する記述として、最も適切でないものを一つ選べ。
A. 契約は、当事者双方の、意思表示が、合致することで、成立する。
B. 口頭での約束も、原則として、法的な効力を持つ、契約となり得る。
C. 契約書は、契約が成立するための、絶対的な、必須要件である。
D. 未成年者が、親の同意なく、結んだ契約は、後から、取り消すことができる。
クリックして下さい
正解: C
解説: 一部の例外を除き、日本の法律では、契約の成立に、契約書の作成は、必須とされていません(諾成契約)。ただし、後のトラブルを、防ぐために、契約書を、作成することが、強く推奨されます。
問題18
企業が、製品の欠陥によって、利用者に損害を、与えた場合に、過失の有無にかかわらず、賠償責任を負うことを定めた法律は何か。
A. 独占禁止法
B. 不正競争防止法
C. 製造物責任法(PL法)
D. 消費者契約法
クリックして下さい
正解: C
解説: 製造物責任法(PL法)は、消費者を、製品の欠陥から、保護するための、重要な法律です。AIを搭載した、製品の事故などにおいても、この法律の、適用が、議論されています。
問題19
データの収集・利用に関する、インフォームド・コンセントの考え方として、最も適切なものを一つ選べ。
A. 一度、包括的な同意を得れば、その後、どんな目的で、データを利用しても良い。
B. データの、利用目的を、できるだけ、曖昧に、記載し、幅広い活用が、できるようにする。
C. データの、利用目的や、リスクについて、本人に、十分な情報を、提供し、理解を得た上で、明確な同意を、得る。
D. 専門用語を、多用し、詳細な情報を提供することで、企業の、法的責任を、回避する。
クリックして下さい
正解: C
解説: インフォームド・コンセント(説明と同意)は、個人の、自己決定権を、尊重するための、基本原則です。特に、医療や、個人データ活用の、分野で、重要視されます。
問題20
「シンギュラリティは近い」と主張する、未来学者と、「AIが、真の知能を持つことは、原理的に不可能だ」と主張する、哲学者の議論。これは、AI研究における、どのような対立を、象徴しているか。
A. 強いAIと、弱いAI
B. 記号主義AIと、コネクショニストAI
C. 汎化性能と、頑健性
D. アカデミアと、産業界
クリックして下さい
正解: A
解説: 「強いAI」は、人間のように、意識や、感情を持つ、汎用的な知能を、指します。一方で「弱いAI」は、特定のタスクを、人間のように、こなすことができるが、そこに、意識は、伴わない、という立場を、取ります。この、哲学的な対立は、AI研究の、黎明期から、続く、根源的なテーマです。