リモートワークが始まってからというもの、食事の準備が面倒になった。
なぜなら、たった1時間の間に調理を済ませ、食べ終え、片付けまで済ませる必要があるからだ。
現実問題としてそんな時間はない。
また、材料が無ければ買い物に行かなければならない。
どう考えても、こんな面倒で生産性のないことで時間を使う価値はない。
しかし、そんな中すい星のごとく現れたのが、冷凍弁当。お世話になっている人々も多いと思われる。
美味しいを簡単にできたが・・・
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美味しい弁当が数分で出来上がり、片付けも必要ない。しかも、健康に良い食事が定期的に届く。
しかも、値段も高くはない。一人暮らしをしている人ならば、一人の食事を作るためにかかる経費(時間を含む)の現実を知っていることだろう。
こんなに便利なものはない。動物はみな腹が減る。だから、生きる上で必要不可欠なサービスとなった。
こんなに素晴らしいサービスはない。私は心から感動している。
これらは紛れもない事実である。
事実ではあるが、一つ条件がある。
「人間という特性をなくすことができれば」という唯一無二の条件が必要だ。
人間である以上、冷凍弁当を食べ続けることはできない。
なぜならば、我々が人間だからである。
食べ続ければ人間を辞めることになる
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食事は人間にとって重要な時間であり、必要な行為である。
だからこそ、上手い飯、見た目の良い飯がウケるのである。
美味しい飯を嫌いな人は居ない。だからこそ、人間にとってこれほど重要な行為は無い。
その重要な行為を冷凍弁当に任せてしまった人間の末路を記そうと思う。
料理が得意な人も苦手な人も読んでほしい。
効率的に食事をとりたいすべての人に読んでほしい。
私は普段料理はしないからこそ、冷凍弁当に頼らなければならなかった。
いや、冷凍弁当に頼ってしまったが故に、人間を辞めることになってしまったのである。
最初は美味しく、感動した
美味しいし、健康的な生活が実現できた。
こんなに素晴らしいことはない。
毎日のように健康的な食事を美味しく、簡単に取ることができる。
こんな幸せなことはない。
これをずっと継続できれば、こんなに素晴らしいサービスは他にないと思った。
そう、あの一番有名な「nosh」である。
コスパも一番良くて、味も良い。
しかも飽きないように種類も豊富である。
こんなに消費者思いのサービスは他にない。こんなに人々を幸せにできたサービスは他にない。そう思った。
これを導入することによって、まさにゲームの世界でいう「自動回復」のようなシステムが実現できた。
だが、気が付けば飽きていた。
くそまずいのである。強烈にくそまずい。やばい。もう食べれなくなる。
毎日違うメニューを食べている。
違う食材を食べている。
なのに、なぜか飽きる。
飽きたら、食べ続けることはできない。
クッソまずい飯を有難がって食う人間がどこにいる?
高効率の健康食をずっと食べ続けられれば、素晴らしい人生が待っていたはずなのに、クッソまずい弁当に人生を支配されてしまった。
こんなはずではないと思った。
思ったが故に行動した。
提供会社を変えた
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「nosh」から「マッスルデリ」に変えた。
「マッスルデリ」は、より高たんぱく低脂質な食事を提供している。
これによって、よりおいしく、より健康的な人生を歩めると確信した。
確信したが、現実は残酷だった。
結論から言うと、最初から最後まで普通にまずかった。
食べれないことはない。
食べれないことは無いが、なぜか食事がのどを通らなくなっていった。
味付けは普通。別に変なものが入っているわけではない。
どうしても「nosh」と比べてしまうと、味は劣るし、種類も少ない。
それであるがゆえに、飽きるスピードも早くなるのである。
もう続けることはできない。厳しい。
結果的に「マッスルデリ」からの離脱を決意した。
解約には定期便の最低受取回数がある
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マッスルデリの解約のために立ち上がった。
が、すさまじい壁があった。大きな壁だった。
4回の定期縛りがある場合、最低でも4回はマッスルデリを定期購入する必要がある。
定期便の受取回数が4回未満で解約してしまうと、キャンセル料として3,000円が発生する。
・・・???
え?
マジで?
飽きたまずい飯を食い続けないと、キャンセルできないの?
ヤバくね?
ということで、鬼畜のような所業を経験することとなった。
私の心は飽きた食事に蹂躙されることになった。
毎日これを食い続けなければならないという地獄である。
そんな辛い生活を乗り越え、何とか4回の定期便を受け取り、食べきったのである。
だれか私を褒めてほしい。
それくらいの偉業を成し遂げたのである。
また、提供会社を変えた
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その次は「筋肉食堂」である。
最初食べてみると、悪くないと思った。
「nosh」や「マッスルデリ」は刺激が少ない。辛いメニューも少ない。
しかし、筋肉食堂はとがっている。
いい意味でとがっている。
辛いメニューもあり、刺激感がある。
しかも、玄米もついていて、満足感も高い。
メニューはそれほど幅広くないが、半年程度続けた今、まだ飽きていない。
そう飽きていないのだ。
冷凍弁当にも刺激感が必要
私の人生に足りなかったのは、刺激感だったのかもしれない。
「nosh」や「マッスルデリ」は刺激が少ない。特に「nosh」は子供でも食べられるメニューが多い。
故に飽きる。
毎日お子様ランチを食べられるだろうか?
私なら数日でギブアップだ。
それほどまでに刺激感がない。
刺激が無いことがこんなにつらいことだとは思わなかった。
美味しいことと刺激は両立する。
しかし、刺激感を満たしてくれる冷凍弁当はそれほど多くはない。
それを満たしてくれたのが「筋肉食堂」だったのかもしれない。
「筋肉食堂」は適度な刺激感を提供していきながら、満足感を得られる仕組みを作っているのかもしれない。
・・・感動した。
私のこの悩みを解決する唯一の手段は「筋肉食堂」だったのかもしれない。
美味しくもあり、適度な刺激感を得る事ができる。
それほどまでに刺激感は重要な要素だったという事に今更ながらに気が付かされた。
まとめると、常に刺激を求めるべき
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人生にも刺激は必要である。
寿司を食う時に、(苦手な人もいるが)ワサビは必要である。
ワサビが無いと物足りなくなる。
そう、刺激だ。
刺激は必要なのだ。
それは冷凍弁当にも例外なく当てはまる。
刺激を提供してくれる冷凍弁当は世の中にあまり多くはない。
辛さを追求した冷凍弁当、甘さを追求した冷凍弁当、苦さ、塩味、うまみ、酸味・・・・・
必要なものはコレだった。
万人が求めるものではないかもしれないが、人間が人間たらしめるためにも、刺激は必要だったのだ。
これらを提供してくれる会社が出てくることを私は期待したい。
まさに冷凍刺激弁当と言い換えても良い。
世の中にこの要望を伝えつつ、私は引き続き冷凍弁当を食べ続けていこうと思う。